新テニミュにびっくりしすぎてブログまで書いてしまった

タイトル通り。
テニミュ製作委員会が自信を持ってお届けするミュージカル『新テニスの王子様』The First Stage、こうも言われるとf:id:lmv_vml:20201213170918j:plainやっぱり見届ける必要があるなあと思って、TSCに入るほどではなかったので初日のチケを得るため一般に挑んだのだがどうやら空売りだったようなので、咄嗟の機転により2公演目のチケットを得たのである。
でも初日配信も買った。だって初日は観たいし。まあ配信を集中して観られるタチではないし、それをBGMにして別の作業をしていたのだけど。初日配信の感想は、手塚の表情豊かすぎん??鬼先輩おもろすぎん???真田出すぎじゃね????くらいのものでまあ普通におもしろいなあくらいにしか思ってなかったんだけど、2公演目現地で観たらめちゃくちゃびっくりした。
これ、テニミュじゃないよね。

テニミュ、新テニのミュだと思って行ったら、新・テニミュだった。新テニミュは3rdまでのテニミュを踏襲せず、新しく作られた作品だと思った。まあそもそもキャスティングの時点でそれはみんな薄々と感じてたと思う。岸さん出さねえもん普通。
テニミュの曲は、これまでのテニミュとは全然テイストが違う。テニミュといえば佐橋先生の作曲と坂部さんのアレンジだと思って生きてたから、まずそこから違うので驚いた。兼松衆さん、ジャニーズや映画、ドラマにも楽曲提供をしている若い作曲家だそうで。
テニミュの曲は非常にハイレベルで技巧的だと思った。テニミュの曲よりも平均的な音域が相当高くて、キャストもそれを難なく歌いこなすことができるスキルを持った人が多い。
テニミュの曲はキャッチーなフレーズと、どストレートな歌詞で、決してキャストの歌唱力が高くなくても1回2回観ただけで曲も歌詞もスっと入ってくる、そんな魅力を持った曲たちだった。
テニミュには正直それは難しいかなって思う。だって曲が難しいから。キャストにとっても難しい曲は客にとっても難しいのである。でもとにかくインパクトがすごくて、圧倒された。みんな上手いのよ……。
中学生の新キャストは、二翼は見せ場が少なく残念だったけど、それ以外のソロのあるキャストはみんなめちゃくちゃ上手かった。上手くないと歌えない歌だったし。だから、歌唱に相当重きを置いてキャスティングしたんじゃないかなって思う。
テニミュのキャスティングは、オーディションでたとえ上手くなくても「キャラらしさ」がある者を選ぶというのは有名な話。キャスティングのところから新テニミュは制作方法を変えたのかもしれないなーと思った。

そして、やっぱり気になったのが、キャスティングされてないキャラが出まくっている問題。真田とか普通に意味のあるセリフ喋るし。
これ、テニミュじゃなくてその辺の2.5だったらちゃんとキャスティングされて、キャストのオタクが「出番少ない!!!」って病むやつ。キャスティングをあえてしなかったのな、試合がないからかなって思う。
テニミュのメインとなるのは試合と、チームの結束。テニミュでも、試合がないのに出てくるキャラはいる。でも多分彼らはチームの一員として存在していることがもう存在意義なんだろうなって思う。
テニミュの中ではこれまでの学校の垣根を超えてストーリーが進んでいく。真田は立海としてではなく、今回は負け組として出演することになるんだけど、負け組のストーリーは明らかに次回公演のものなので今回は出さないよ、ってことなのかなあと思った。
その事が多分ラストシーンの演出にも影響していて、今回なんと決めポーズで終わらない。高校生に中学生が立ち向かっていくようなフォーメーションで終わる。
かつて、新テニミュは実現できないとされた理由のうちのひとつに、「試合が学校ごとではなく、物語の切れ目が明確ではない」というものがあった。この演出はこれを逆手にとったものだと思う。明らかに次に続きますよ!感を出してる。
あじゃあ全国立海の前半はなんだったん?!?っていうのは知らん。

いやーとにもかくにもS1がめちゃくちゃよかった……あんなに長い試合なのに全然だれない。謎にピコピコする曲も良かった。
あと新テニの謎の二つ名システム、審判が言うんじゃなくてキャストが言うんやな。あれがちょっとおもしろかった。
全然関係ないけど昨日のニコ生で「俺たちは七人の侍〜」って歌った瞬間「黒澤明もびっくりだよ」みたいなコメ流れたの面白すぎてやっぱりテニミュはニコニコだなって思った。
相当よかったのでまた観に行くと思います。